これは知っておきたい!修繕工事の流れ
建物の寿命を延ばすためには十何年かに一度は外壁の塗り替えや防水のやり替えなどの修繕工事を行う必要があります。外装の修繕工事を疎かにしたために建物躯体コンクリートに深刻なダメージを与えてしまった例もあります。修繕工事は適切な時期に必要な修繕を行う事で建物に効果的、かつ経済的に修繕が行えます。
では必要な工事とは何でしょうか?最低限必要な工事があります。工事を計画される際に「安ければいい!!」という考えだけでは非常に危険です。何社かに見積もりを頼んだ時に最低限必要な工事がその中に盛り込まれているか?も重要です。修繕業者によって、修繕すべき箇所を見極める能力は違うのです。見積もりの内訳項目がやけに少ない場合は注意が必要かもしれません。しかしながら建築業界に精通している方でもない限り見積もりの内容に必要な修繕工事が盛り込まれているかなど、分からないと思いますので簡単に修繕工事の流れをご紹介致したいと思います。
※すべての建物の修繕に下記の工事が必要なわけではありません。
@仮設工事
外壁の修繕工事を行う際、まずは高所でも安全かつ効率的に作業するための作業床を組み上げる事になります。屋上防水工事だけ行う場合などでも状況により安全性や作業性を考慮し、昇降階段や手摺などの仮設が必要になる場合があります。
A外壁調査

足場仮設が終わったらまずやる事は調査です。打診棒という棒でモルタル、タイル面を叩いて浮きや剥離を調べます。あとは目視にて、ひび割れや爆裂部、欠損部を見つけて見やすくペンやチョークなどでマーキングします。どこに、どのような補修が必要かを見極める事になります。
B下地補修、躯体補修工事

調査結果に基づき補修します。ひび割れの幅や、欠損の大きさ、状況、上に乗せる仕上げ材の種類などを考慮して使用する材料や工法を選定します。
Cシーリング打替え工事

タイル面や躯体面(表面は塗装)の目地やサッシ廻りに打ち込んである古いシーリング材を撤去して新しくシーリング材を打ち込みます。私が以前、調査診断に行ったマンションでシーリング材がかなり劣化しているにもかかわらず、オーナー様が「そんなのやらなくていい!」とおっしゃってました。とにかく安くしたいので塗り替えだけというお話で工事を進めさせていただきましたが・・・半年後にサッシ廻りからの漏水が始まりました。シーリングの打替え工事は必要な工事です!!
D洗浄工事
塗装工事や防水工事などの仕上げ工事の前には必ず洗浄工事を行います。せっかくの仕上げ材も汚れた面にそのまま施工しては台無しです。洗浄により汚れをよく落とすことで接着性の向上につながり、耐久年数にも影響を与えます。
E塗装工事

外壁塗装施工前 外壁塗装施工後
塗装には外壁塗装や鉄部塗装、木部塗装など様々な塗装があります。使用する道具もローラーや刷毛、スプレーガンでの吹き付けなど多種多様な道具、材料の種類があり既存の塗膜や予算を考慮して材料、工法を選定していきます。
F防水工事
防水工事は当然ですが屋上やベランダなど水が漏れては困る箇所に施工します。漏水は下階の内部に損害を与えたり躯体コンクリートにもダメージを与えてしまいます。その点で非常に重要な工事といえます。現在の防水工事は様々な防水があります。大きく分けると、シート状の防水材を張り合わせて防水層を形成する「張り物」の防水と液状の防水材をローラーやコテなどで全面に塗り付けて防水層を形成する「塗り物」の防水に分けられます。両方を合わせたような防水工法もあります。既存の防水層の種類や予算に合わせて工法を選定していきます。居室部分のエネルギー効率や保温性を高めるために断熱や遮熱工法の付加も可能です。






